忘れ得ぬことどもII

ホワイト国外し

 韓国へのフッ化水素などの輸出において、ホワイトリスト(最恵国)から外すという話を日本政府が発表した途端、向こうでは蜂の巣をつついたかのような大騒ぎになっているようです。
 別に禁輸するという話ではなく、普通に手続きを踏めば買うことができるのですが、連日の騒ぎを見ていると、もう韓国の半導体産業はこれでおしまいだ、みたいな雰囲気になっているようで、日本の国際法違反だの、WTOに訴えてやるだの、世界が憂慮しているだのと、まあ報道機関も政府もてんやわんやになっています。
 もちろん国際法にはなんら抵触していません。WTOもそんなことを訴えられたら困るでしょう。
 要は、一括審査で簡単に輸出許可が出ていたものを、個別に審査することにした、というそれだけのことであって、世界のほとんどの国に対してはそういう扱いです。わかりやすく言えば、いくつかの、きわめて信用できるお得意様に対してだけは、短時間で審査の済む特別窓口を用意していたのが、こんどからその特別窓口の利用資格が取り消されるので、普通の窓口に並んでくれ、という話です。
 その特別窓口を利用できる国のことをホワイト国というそうですが、こんな言いかたはこのたびの騒ぎではじめて知りました。ホワイト・カントリーなどというとコナン・ドイルの歴史小説のタイトル「ホワイト・カンパニー」を連想してしまいます。
 ホワイト国になるには、よほどの実績と信用がなければ無理なようで、実際EUほか、韓国をホワイト国扱いしているところはほとんど無いのでした。
 で、ここのところの韓国の相次ぐふるまいは、とても信用するに価しないというわけで、日本もホワイト国から外したというそれだけのことで、純然たる国内問題です。WTOに持ち出されるような話ではありません。
 「日本がわが国を特別扱いしてくれなくなった。これは国際法違反だから日本を叱ってやってくれ」
 などと言われても、
 「はぁ?」
 としか言いようが無いでしょう。該当の品目について、日本がホワイトリストに載せているのは、アジアでは韓国だけだったのです。インドインドネシアフィリピンヴェトナムも、台湾でさえ載っていません。そういう国々から見れば、
 「何言ってんの、おまえ」
 と言いたくなるでしょう。

 ここしばらくの韓国の日本に対するふるまいは本当にむちゃくちゃで、

 ──ありとあらゆる手段を用いて日本を挑発せよ。

 という文在寅大統領の特命指令でも出ているのではないかと疑われても仕方がないような様相を呈していました。
 もともと「反日」は韓国の国是みたいなもので、建国以来反日でなかったことなど無いと言って良いのですが、それでも歴代政権は、公式にはあくまで友好を保つ体裁をとりつづけてきました。もちろんそれは、そうしていたほうが韓国にとって得だったからです。表向きは友好を謳って日本の機嫌をとりつつ、ときどき歴史問題を持ち出して日本の「うしろめたさ」を刺戟し、より多くの譲歩やら優遇やらを引き出す、というのが韓国の対日基本戦略でした。日本は可憐なまでにその基本戦略に乗っかり、ほとんど言われるままに譲歩し、優遇し、お金を出すということを繰り返してきました。
 しかし、文在寅政権になってから、その基本戦略が崩れてきたようです。
 いや、前の朴槿恵政権あたりからその徴候はありました。つまり、それまでの大統領は、「歴史」カードを切るにしても、任期が終了に近づき、いわゆるレイムダック化してからのことで、急激に落ちてゆく支持率を「反日」によって維持するというパターンだったのです。しかし、朴大統領はほとんど最初から歴史カードをさらし、
 「加害者と被害者の関係は、1000年経っても変わるものではない」
 などと言い出しました。多くの韓国ウォッチャーは、

 ──おいおい、そんなに最初から反日ブーストをかけてしまって大丈夫なのか?

 と、むしろ心配したほどです。「反日ブースト」は歴代大統領にとって、伝家の宝刀というか最後の切り札というか、ほとんど唯一の「巻き返しアイテム」と言って良かったのです。それを最初から使ってしまって、政権は最後まで保つのだろうかと思ったのでした。
 すると案の定、朴槿恵大統領は任期を待たずして「ろうそくデモ」によりひきずり下ろされ、逮捕・投獄されて長い刑期を務めることになってしまいました。その時点まで「反日ブースト」を温存しておけば、また違った展開になっていたかもしれないのです。
 そして文在寅も、最初から反日全開で来ました。そして北朝鮮との接近を隠しもしていません。
 もちろん思想信条の上から、北朝鮮にシンパシーを覚えるのは勝手ですが、なにぶん北朝鮮というのは、国連決議によって経済制裁を科されている国です。そこに近づくのは危険だという現実的感覚が、どうも文大統領には欠けているように見えます。
 ところで、韓国人の多くは、北朝鮮と合併すれば、面積でも、人口でも、そして国力でも、日本を上回ると信じているようです。井沢元彦氏の「恨の法廷」の冒頭にもそんな韓国人が登場しました。普通に資料にあたれば明らかなのですが、北朝鮮と韓国を合わせても、面積でも人口でも日本には及びません。ましてや国力など、合併したら現在の韓国と現在の北朝鮮の平均くらいまで落ちるに決まっているのですが、彼らはそうは思わないらしいのでした。北朝鮮は多くの鉱物資源に恵まれた地域で、韓国の「進んだ」技術力をもってすればそれらを活用して大いに躍進できると思っているのでしょう。
 北朝鮮は貧乏かもしれませんが、技術力がそんなに遅れているのか、その点はなんとも言えません。鉱物資源は現在でもけっこう採掘しているでしょう。ロケット技術などは明らかに北朝鮮のほうが上です。曲がりなりにも自力で何十発もミサイルを飛ばしているわけですが、韓国はロシアの技術協力を受けてなお、まだロケットを飛ばすことに成功していません。
 しかし文在寅は、北朝鮮と合併すれば日本を上回れるという幻想を、まともに信じ込んでいるのではないかと思われるふしがあります。もういままでの大統領のように、日本なんかに気を遣わなくとも、北朝鮮と一緒になりさえすればなんら問題はない、と考えているかのようです。
 さすがにそれは無理だ、と現実的に認識している官僚なども居ないことはなかったはずですが、文在寅はそういう「聞きたくない事実」を突きつけてくるような連中を、就任以来ことごとく排斥しており、自分の息のかかった、自分に反対しそうもないイエスマンでまわりを固めました。最高裁判所の長官にすら、自分の子分みたいな男を送り込んでいます。どこか田舎の地方裁判所の平判事だったのを一躍抜擢したのでした。いま思えば、歴代大統領が触れずに来たいわゆる「徴用工」問題に判決を下すためではなかったかと考えられます。
 とにかく、日本を挑発するという気は無くとも、もうすぐ北朝鮮と一緒になるつもりの文としては、日本などは格下の属国くらいの認識だったのではないでしょうか。金正恩との会見を成功させたことで、「外交の天才」などとももてはやされ、もう日本など眼中に無い気になっていたのかもしれません。
 トランプ米大統領との会見をわずか2分で打ち切られたり、金正恩からは「あの役立たず」呼ばわりされていることを、彼はどう考えているのでしょうか。

 国際観艦式では海上自衛隊の正式な隊旗である旭日旗に難癖をつけて日本を締め出し、航空自衛隊機に対してレーダー照射をしたばかりか謝罪もせずに逆ギレし、「徴用工」裁判では日韓基本条約をオシャカにするような判決を下し、天皇陛下(現上皇陛下)に対し国会の議長がきわめて無礼な発言をおこない、さらに最近「慰安婦癒やし財団」が解散となりました。これは2015年末の日韓合意をほぼ破棄したようなものです。
 これだけやらかしておきながら、最恵国扱いを続けて貰えると本気で思っていたらしいのですから、彼らの頭の中はどうなっているのだろうかと疑いたくなります。
 いままで、無理難題を突きつけても日本が「わかった、わかった」と受け容れてくれていたために、それが当然という意識になっていたのでしょう。
 もともと長年大陸の帝国から踏みつけにされ続けてきた朝鮮半島の人々は、人や他国との関係を「上下」でしか見られなくなっているようです。そうなると、人の親切とか優しさとかいうものを信じられなくなり、

 ──親切にしてくるのは向こうに弱みがあるからだ。

 と考えるようになります。そして、親切に対して感謝するのではなく、その相手を「弱みを抱えた者」として見下すことになるのでした。
 いままで何を言っても日本が譲歩してくれるために、韓国としては、日本はよほどの弱みを抱えているのだろうと思いこんだのだと考えられます。そして彼らの意識としては、そういう相手ははっきりと格下であり、何をしても良いのだと判断します。
 とはいえ、国の指導層ともなれば、実際には「何をしても良い」わけではない、ということがわかってくるはずです。内心でどう思っていようが、少なくとも表向きは「対等」を装わなければならないし、こちらも多少の譲歩をしてみせるといった芸当も必要になることを理解していたでしょう。しかし文在寅は、そういう「裏芸」を一切拒絶したふしがあります。それゆえに、日本の出かたを読み間違えたのかもしれません。
 いままで韓国が用いてきたカードのうち、「日帝36年の植民地支配」はかなり強力でした。実際には植民地扱いではなく「国内」扱いで、収奪するどころか、それまでほとんど進んでいなかったインフラの整備のために莫大な資金をつぎ込み、日本としては大赤字だった……というのは史料を見れば一目瞭然ではあるのですが、他国を併合して支配したのは事実です。日本としてもけっこうなうしろめたさがあり、それで韓国にはできるだけのことはしてやろうという気持ちがあったと思われます。
 とはいえ、その併合期間をとっくに上回って、40年50年経っても言われ続けると、さすがにうんざりして、本当に日本はそんなに悪いことをしたのかと検証する動きが起こってきます。当時の資料にあたって検証してみれば、言うほど悪いことをしていないとわかり、そろそろ「植民地」カードは賞味期限切れとなりました。
 代わって切ってきたのが「慰安婦」カードでした。これをわざわざ提供してやった朝日新聞のバカさ加減にはあきれます。バカなのではなく意図的に提供したのであればさらに悪質です。
 かつて「慰安婦」と呼ばれる女性たちが居たことは事実であり、ことがシモの話であるだけに、あまりあからさまに取り上げるのもはばかられます。そういう反論しづらい点を衝いてきたのはアッバレとも言えます。
 しかしながら、話が見る間に盛られて、20万人の朝鮮人女性を日本軍が拉致して性奴隷におとしめた、などということになってくると、ちょっと待て、という動きが起こってくるのも当然でしょう。20万人の女を引き連れて戦場に赴く軍隊がどこにあるかという話です。
 実際の「慰安婦」は、民間業者が軍に追随して駐屯地で開いた売春宿の従業員です。もちろん当時、売春は合法だったので、何を恥じるところもない立派な仕事でした。兵士たちが現地人の女性を強姦したりする事件が起こらぬようにとの配慮による対策です。このあたりの対策は国によって異なっており、日本軍と同じような「慰安婦」を用意した国もあり、「現地調達」を旨とする国もありました。ヴェトナム戦争に参戦した韓国軍は「現地調達」を旨としたため、ヴェトナム人女性を大量に強姦し、そのため大量の混血児(ライ・ダイハンと呼ばれている。ライは混血児のこと、ダイハンは「大韓」)が生まれて、近年ようやく問題になってきました。
 「慰安婦」たちは奴隷どころかけっこうな高給取りであり、客を断ることもできたし、休日もあって仲良くなった兵士たちとピクニックに出かけたりもしていたし、当初の借金(たいていは家計を助けるために身を売っていた)を返しさえすれば廃業も自由でした。何よりも半分以上は日本人女性であって、軍の部隊みずからが半島で女を狩る必要などありませんでした。
 ……という検証がしっかりおこなわれ、なんだかんだと言い逃れていた朝日新聞すらも、ことの発端となった吉田清治の文章が虚偽であったと認めました。韓国では「20万人の性奴隷」はすでに史実として定着していますが、この件で日本をつついてみても、あんまり効果が無くなってきたことには気づいているようです。それで最近では、関係のない第三国に慰安婦像を建てて、日本はこんなに悪い国なんだということをアピールする方針になってきています。
 次なるカードとして「軍艦島」の強制労働というのを持ち出しましたが、これは昭和30年代まで稼働していた施設であるだけに、まだまだ生き証人がいくらでも居て、日本国内どころか韓国内からも「そんな地獄のようなところではまったくなかった」という証言が出てきており、ほとんどインパクトが無いままに下火になりました。
 そして今度は「徴用工」問題というわけですが、これはそもそも、反日色が非常に強かった廬武鉉大統領すら無理筋として放置した件です。なぜ無理筋かというと、日韓基本条約ではっきり解決済みとなっている問題であって、戦時労働者への補償は韓国がとっくにまとめて(北朝鮮への分も合わせて)受け取っており、請求ができるとすればその相手は韓国政府しか無いということが明らかだからです。韓国政府は、その補償金を労働者に配ることなく、インフラ開発に流用し、その結果が世に言う「漢江(ハンガン)の奇跡」なる高度経済成長でした。その利子分くらいから戦時労働者への補償をおこなうことくらい簡単だったはずですが、韓国政府はそれもせずに放置したままだったのでした。
 これを日本に請求したりすれば藪蛇になる、ということを、あの廬武鉉でも理解していたのに、廬武鉉の手下であった文在寅には理解できなかったようです。なぜ親分はこのことについて触れないのだろうか、と不思議に思っていたのかもしれません。
 逆に日本としては、ついに韓国が、こちらになんのやましさも無いカス札を切り始めてくれた、というところです。向こうが何を言ってきても「解決済み」で済ませることができ、国際的にもそれで充分納得を得られる自信が持てる、文字通りのカス札なのです。
 そして旭日旗問題も、ミサイル照射問題も、これ以上ないほどのカス札です。旭日旗は歴史問題なのだから日本はおそれいるだろう、と韓国側は思ったかもしれませんが、あいにくと戦後ずっと海上自衛隊が使っている旗であり、どこへ行っても文句を言われたことはありません。つまり日本にとっては少しも歴史問題ではなく、うしろめたさを覚える話でもないわけです。しかも、韓国がなぜ旭日旗を問題にしはじめたかという経緯は、あまりにも明白で、論ずるにも足りません。
 要するに、韓国が切れるカードは、すでに種切れなのでした。
 まあ、「植民地支配」も「慰安婦」も、さらに「徴用工」も、日本国内にはまだ言いつのる連中は少なくありません。朝日新聞も、吉田清治の著書は虚偽であっても、従軍慰安婦は事実だったという態度を改めてはいないのです。しかし、

 ──(併合時代の朝鮮で)日本はいいこともした。

 としごくあたりまえの発言をしただけで大騒ぎになり、政治家が辞任に追い込まれるような時代は、すでに過去のものになっています。韓国のヤバい言動についてはなるべく「報道しない自由」を行使しているマスコミすら、擁護しきれないような状況になってきました。日本人、普通の日本人の多くが、増長した隣国に対し、本気で怒りはじめているのです。

 それだけのことをしておきながら、日本が反撃してくることは決して無いだろうとたかをくくっていた根拠がどこにあるのだろうかと不思議に思わざるを得ません。
 ここ一週間ばかりの韓国の右往左往ぶりは、見ていても滑稽なほどでした。WTOに訴えかけ、USAに訴えかけ、なんとか日本を批難して貰おうと無駄な外交努力を続けましたが、いずれも
 「あっそう、それで?」
 というような対応しか得られませんでした。それはそうでしょう。日本はまだ事実上、韓国の優遇をやめると言い出しただけで、「経済制裁」など何もおこなっていないのですから。
 そして日本政府は、この措置は「徴用工」裁判への対抗措置などではないと明言しています。輸出したフッ化水素などの管理が不適切と思われるから、という名目です。
 フッ化水素は半導体の製造には不可欠な薬品であり、重要な戦略物資でもあります。大変な劇薬でもあるので、利用の最終段階までしっかり管理された状態である必要があります。つまり、輸出された薬品が、どこでどう使われたのかということが明示されないようでは、とてもホワイト国とは見なせないのも当然でしょう。今回韓国を外したのは、それが充分に明示されない状態であったことが理由です。そしておそらく、それらの使途不明な物資が、北朝鮮に横流しされている疑いが持たれています。
 というのは、対象になったある品目が、文政権になってから突然急激に輸出量が伸びているのです。韓国の半導体産業がそのとき急に成長したというわけでもありません。北朝鮮への接近を公言してはばからない文在寅が大統領になってから急に増えたというのは、状況証拠としては非常に有力でしょう。
 しかも「答え合わせ」をするかのようなメッセージが北朝鮮から発せられています。日本が韓国に物資の輸出を止めたのはけしからん、天をも恐れざる不法行為だと、いたくお怒りのようでした。最初に書いたように、別に禁輸にしたわけでもなんでもなく、他の国と同じ手続きをとってくれと言っているだけなのですが、それでは用途その他をかなり詳しく申告しなければならず、横流しを受けていた北朝鮮としては非常に困る……ということを自分から白状したようなメッセージでした。
 日本がこの措置に踏み切ったのは、たぶん北朝鮮への横流しの証拠をつかんだからでしょう。それをはっきり言ってしまうと抜き差しならないことになるので、「不適切な管理」というあいまいな言いかたで済ませています。韓国側はレーダー照射のときと同じく、「証拠を出せ」と言いつのっていますが、これまたレーダー照射のときと同じく、証拠を出されたら困るのは向こうだと思います。
 そしてこれも「たぶん」ですが、トランプ大統領も諒承済みなのではないでしょうか。G20が終わった直後というタイミングでこの措置を打ち出したのは、そういうことだろうと思われます。だから韓国がいかに日本の「不法」をUSAに訴えようと、相手にされるとは考えられません。
 韓国はたびたび、この件について協議しようと言ってきているようですが、日本側は「協議するようなことではない」と突っぱね続けています。日本国内での輸出品の扱いについての問題であって、韓国と話し合うようなことではないというのはそのとおりですが、いままでの日本政府の態度から見れば別人のようでもあります。
 韓国側はしばらく前に、「徴用工」への補償をおこなう財団を設立し、日韓で出資しようなどという虫の好い提案をしてきていました。「慰安婦癒やし財団」の二匹目のドジョウを狙ったのでしょうが、これは日本政府も相手にしませんでした。しかし今回のことがあって、韓国側からは、その財団への出資は日本1:韓国2の割合で構わない、と言ってきました。これで譲歩したつもりなのでしょうが、そもそも日本がお金を出す筋合いはまったくありません。当然無視です。
 これまでどんなワガママを言っても「うんうん」と聞いてくれ、お小遣いまでくれていた優しい(そしてチョロい)叔父さんが、急に厳しくなったので、うろたえおびえている悪ガキという観があります。
 あるいは、さんざん小突いたり蹴飛ばしたりしても抵抗せずにうなだれていて、カツアゲにも諾々と応じていたへたれたクラスメイトが、実は知らない間に柔道や空手を身につけており、「さて」と起きあがったところ、とてつもなく狼狽して
 「いや、いや、別にいじめてたんじゃないから。ちょこっとふざけてただけだから。な、なにマジになってんだよ。バカじゃねーのか。なあバカだろ」
 と騒ぎまくっている頭の悪い中学生というところかもしれません。
 いずれにしても、かの国がどれだけ日本に甘えきっていたかがはっきりとわかる反応です。そしていままでと違い、韓国が甘えきったガキのような国であることは、すでに多くの国が認めるところとなっています。
 日本としては、粛々と必要な措置を講じてゆけば良いと私は思っています。感情的になる必要はなく、ただただ日本にとって害になることを摘みとっていってくれれば、それで満足です。
 何度も書いていますが、私は特に嫌韓というわけではなく、単純に日韓が「普通の関係」になりさえすれば良いと思っています。ただ昨今のかの国の理不尽な、というより甘えきったふるまいには、他の多くの日本人と同じく、かなりの怒りを覚えています。これを糺すために相応の制裁をおこなうというのなら大いに賛成ですし、今回の「特別扱いをやめる」のはまさに時宜を得た措置であったと思います。とにかく、隣国だからとか、むかし併合していたから、といった理由で、変にべたべたした「友好」を強いられるような関係であることはごめんこうむりたいのでした。
 そういえば韓国人は、友人となると本当に「べたべたした」関係になってしまうそうです。学校に筆箱を忘れて行けば、「友人」の鉛筆を勝手に借りて使うし、「友人」の家に行けば勝手に冷蔵庫を開けて飲み物を出したりするらしい。日本人の「友人」ができても同じようにふるまうので、閉口した日本人が文句を言うと、なんと冷たいヤツだと逆ギレするという話、ずいぶん前から呉善花さんが自分の経験として繰り返し書いています。それから、夫婦喧嘩になると、自分の家の中でやっていれば良いものを、夫も妻も外へ出て声を張り上げ、ご近所の皆さんに、自分がいかに正しいか、相手がいかにけしからんかをアピールするという話も聞きました。
 こういう個人の行動が、そのまま国の行動になってしまっているのが韓国という国だと思えば理解しやすいわけですが、それにつきあわされるほうはたまったものではありません。調子を合わせてやる義理は、もはや充分に果たしたと思います。「普通の外国」として接するようにしたいものです。

(2019.7.13.)

「レーダー照射事件」へ 「続・ホワイト国外し」へ

トップページに戻る
「商品倉庫」に戻る
「忘れ得ぬことどもII」目次に戻る

「困った隣国」目次に戻る